土地を賃貸して住宅を建てるときの注意点

地代を払い続けなければいけない

自分の土地ではなくとも貸借して住宅を建てることができます。その際に注意するべきことのひとつが、地代の支払いです。土地も住宅も自分のものであれば、そのようなことをする必要はないのですが、土地だけを貸借するのであれば地代の支払いは欠かせません。土地の購入費用や固定資産税などを節約できるというメリットはあるものの、契約から何十年も地代を払い続ける負担も考慮しつづけるのは相当な負担です。また、リストラや怪我などで収入がなくなったとき、地代を払えなくなる恐れがあります。地代を滞納すれば、地主から借地契約の解除を求められて土地の明渡し及び住宅の撤去を迫られることになります。貸借した土地に住宅を建てるときには、支払いを契約通りの期日に行えるように綿密な資金計画を考えておきましょう。

住宅の増改築や譲渡に地主の許可がいる

土地は借りても住宅が自分のものであれば、増改築や譲渡を自由にできると思うかもしれませんが、実際には地主の許可が必要です。地主が許可を出してくれない場合、住宅の増改築や譲渡をする正当な理由があれば、裁判で許可を受けることもできます。しかし、そこまで大事にすれば、地主との関係性が悪化して、同様の事が起きるたびに対立する恐れがあります。建てるときには増改築や譲渡を考えていないとしても、家族構成や仕事の変化に伴い増改築や譲渡が必要となることもあるので、あらかじめリスクとして想定しておきましょう。もし、そういったトラブルを引き起こしたくないときには、土地を貸借するのではなく購入してから住宅を建てた方が良いです。